2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« 内臓ワーク (会社の女性⑫) | トップページ | 闇の夜の »

2011年8月18日 (木)

心が脳を変える (著:ジェフリー・M・シュウォーツ)

最近この本を読んだ。

この本は強迫性障害の克服に向けて書かれたものだ。


強迫性障害とは、

よく耳にする1日に何十回も手を洗ってしまう人のことだ。

他にもいろんな症状がある。

いろいろ細かいことが書いてあったが、端折って説明すると、

そういう人たちは、そんなに何十回も手を洗うなんておかしい、、

と思いながら洗っているようなのだ。

でも、なぜそれを抑制できないのか、、

理由は、そういう脳の回路が出来あがっていて、かつ強化されいて、

その神経回路があるキッカケで作動してしまい、意志に反して行動して

しまうという障害というわけだ。

その背景にあるのは、不安というような感情などが起因していると思うのだが、

もうここまで来てしまうと、太刀打ちできなく、いくらその感情による原因を克服しても

機械仕掛けの手を洗うロボットは制御できないのだ。

ではどの様にしてその障害を治すのか?

意志(心の力)で、出来あがったそして強化され太くなった神経回路、、

脳の作業地図を変更する、つまりプログラムを書き換え可能だという理屈を展開する。


どうも科学では、「心」とは脳の神経回路の無数の組合せで起こる

電気的なスパークの結果であると考えられているというのが大方の意見で、

その結果である心(意志)のほうからの力で可塑的に脳を変化させるということは

あり得ないということなのだが、この本ではそれを反証していく。


う~ん、、、


でも、普通、人って根性で成し遂げる、、っていうことよく言うし、

そんな脳の可塑的変化とまで突き詰めて考えたことなかったけど、

心の力で脳を変える、、ってそんなに凄いことでもないように思ってしまいます。


でも、じゃー根性でそう思って、強迫性障害を治せるかというと、そう簡単ではない。

ちゃんとした認識をもって、ちゃんとプロセスを踏んで、

根気よく繰り返すということが必要なようだ。

そのプロセスとは、


「ラベルの張り替え」、「原因の見直し」、「関心の焦点の移動」、「価値の見直し」の


4段階のことをいうらしい。


その障害行動が出た時に、客観的に気づきながら、上記プロセスをもって認識を変えていく。

そしてそれは脳の作業地図を変えることそのものであり、

そして、これは子供だけでなく大人でも脳神経を成長、増殖させることができるという証明

にもなるということだ。


これはまさに認知行動療法だというのだ。


そして驚くべきことは、同じプロセスの手法の瞑想が2500年前から行われていたというのだ。


それすなわち、仏教のヴェヴァッサナー瞑想のことだ。


あと、Who Is In ?(あなたの中に誰がいますか)の瞑想ワークも同じだ。


その瞬間、瞬間に起こる感情、思考、感覚を気づきをもって認識して表現していく。


この本は、これらの理由付けのために、量子物理学理論でもって内容を展開していく。


最初、強迫性障害の話だったのが最後のほうは量子理論で果てしなく話が拡張してくので、


読んでいて正直しんどかった。

でも、人の意志と行動のプロセスにおいて、大切な示唆をもらった。


というのは、今までは


「人はある行動をするのにそうしようと考え、そのコンマ何秒後に行動をする」


というところだけをクローズアップして記憶していたし、


だから、空手において「宇城憲治師に学ぶ心技体の鍛え方:小林伸也」にも


書かれているが、思った時点と打つ時点のコンマ何秒かの間に攻めるというような説明も成り立つ。


しかし、それだけだと成新会合気道の「相手の打ち得ざるところを打つ」という境地

をチャント説明できないのだ。


この本(心が脳を変える)の説明だと、打とうと思うまえに既にそれまでの流れで


無意識に打つ準備と行動が起こっていて、そしてその次に自由意志として「する」か「しない」かの


選択をその時の「関心」でもって行い、そしてその意思決定でもって行動をするというのだ。

当然わずかコンマ何秒かの間に、、だ。


このプロセスだと「相手の打ち得ざるところを打つ」をチャント矛盾なく説明できる。


打つという行為を敵対心という意識ではなく打つ。。


それによって、相手は打とうという意識ではない対峙者に出会い、


無為の「打ち」に打たれる。


すなわち、新成会合気道は、認知行動療法であり、ヴィヴァッサーナーなのである。

« 内臓ワーク (会社の女性⑫) | トップページ | 闇の夜の »

合気道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1480795/41261529

この記事へのトラックバック一覧です: 心が脳を変える (著:ジェフリー・M・シュウォーツ):

« 内臓ワーク (会社の女性⑫) | トップページ | 闇の夜の »